「薬害エイズ資料館『きみの歩いた道』」が公開されました。
2017年4月22日
大阪HIV訴訟原告団による「薬害エイズ資料館『きみの歩いた道』」が公開されました。
https://www.osakayakugaihiv.org
「多くの社会問題がそうであるように、「薬害エイズ」も報道機関を中心に、加害者、被害者、責任、真相究明等々のキーワードによって、単純化された描写がなされがちです。しかしながら、HIVに感染した一人ひとりの患者や家族・遺族の生きてきた軌跡や再発防止を構想するうえでの教訓は、あまりにも多様で膨大なものであり、ともすれば単純な理解を拒み続けるものでもあります。
私たちは、これら薬害エイズの実相群をあるがままに伝えるところから出発したいと考えました。もちろん、こうした試みが、さまざまな制度、概念、修辞学から完全に独立して実現可能だとは毛頭考えてはいませんが、すくなくとも、マスコミ報道や政治的偏りのある文献における記述を相対化し、さらに一人ひとりの生死の現場を感じていただけるような資料を、ここに集めて公開いたします。」(「ごあいさつ」花井十伍 より)
患者・家族の証言や記録、遺族によるメモリアルキルト、亡くなった方々に関わる楽しかった出来事、幸せだったひとときを伝える「おもいでプロジェクト」など、様々な内容が盛り込まれています。