『化血研問題・まとめ』の公開について
2016年2月13日
2015年6月、「一般財団法人 化学及血清療法研究所(化血研)」製造による血漿分画製剤の総てが、承認書と異なる製造方法で作られていることが判明しました。その後、製剤を使用する患者の立場を代表し、「ヘモフィリア友の会全国ネットワーク」は同所へ意見書を提出、併せて複数回にわたって説明を受けました。しかし、化血研自身が事態の全貌を把握するに至っていなかったため、正確な状況がなかなか伝わってきませんでした。
2015年12月、化血研が設置した第三者委員会の報告書が公表され、同所の長年にわたる不正行為が明るみに出た結果、マス・メディアの報道も一気に増え、化血研は厳しい社会的批判を浴びました。そして、2016年1月には、110日間の業務停止処分を受けることとなりました。
ただし、化血研の製造した血漿分画製剤が、使用する患者にとって実際に危険なのか、それとも安全なのか、あるいは、なぜこのような事態が起きたのか、どう対処されるべきだったのかなど、多くの疑問点に関しては、未だ明快な回答が出ていない(患者に伝わっていない)嫌いもあります。
このたび、兵庫医科大学血液内科で血友病の診療をされている日笠 聡医師により、化血研問題に関する精密詳細な「まとめ」が作られましたので、日笠先生の御厚意により、当「ヘモフィリアねっと」および特定非営利活動法人ネットワーク医療と人権(MERS)のWebページにて公開いたします。
化血研問題 厚生労働省 薬事・食品衛生審議会(血液事業部会運営委員会)議事録および化血研第三者委員会調査結果報告書からのまとめ